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海兵隊音楽隊    VMEFの経緯    音楽隊の階層    VMEFの演奏
 
 海兵隊は独立戦争時後に解散したが、1790年には再編成され軍楽隊も組織された。1801年に第2代大統領の就任式で、ホワイトハウスで演奏したことから、 大統領の面前で演奏できる唯一の軍楽隊として、“The President's One” バンドと称している。

 1880年にはマーチ王として高名な、J.P.スーザが楽長として就任し、大統領の儀式のための数々の名曲をのこした。彼が作曲した「星条旗よ永遠なれ」は、 第2の国歌ともいわれ1987年にレーガン大統領によりアメリカの公式マーチに制定された。
 第3海兵遠征軍(V MEF)は海兵隊の3つの遠征軍の1つで、唯一米本国外に司令部を持つ軍隊で、各遠征軍には軍楽隊を置いている。 海兵隊の軍楽隊はワシントンの総本軍下の
"The President's One Band”“Dram & Bugle”
のドラムメジャーが最上位に位置する。

 次いで3つのMEFバンドが位置し、各MEF下の師団レベルにも軍楽隊がある。さらに全音楽隊の教育訓練音楽基地も持っている。 軍楽隊に採用された兵士は、音楽より先に新兵訓練基地で軍人訓練を受けた後、音楽教育基地で演奏や行進訓練を受け、下位の軍楽隊に配属される。
 総本軍HQバンド以外の楽団員は、それぞれの配属部隊において、兵士としての定期訓練が課せられている。総本軍バンドの司令官は大佐級で指揮者は少尉級だが、 下位の軍楽隊では准尉と曹長クラスが司令と指揮を担っている。行進などのマーチングを指揮する、ドラムメジャーはさらに下位の古参軍曹級が担当している。なお、日本には駐日陸軍軍楽隊も存在している。