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海兵隊音楽隊    VMEFの経緯    音楽隊の階層    VMEFの演奏
 
 在沖海兵隊軍楽隊は3つの「海兵遠征軍」の、第3海兵遠征軍(V MEF)のバンドになる。では "MEF" バンドというのはどのような位置(レベル)だろうか? 海兵隊は米国内と唯一海外の日本に軍施設を置いている。それらの基地などの要所に軍楽隊を編成している。

 各軍楽隊は属する本隊の位置づけにより、いくつものレベルの階層があるようである。上から順に総本部(HQ:ヘッド・クォーター)、海兵総本軍、海兵遠征軍(MEF)、MEF下の師団(MED)/航空団(MAW)の他、退役予備役基地、音楽教育基地と新兵訓練基地にも軍楽隊がある。



 最高位はHQ下の “The President’s Own” United States Marine Band(コンサート・バンド)と、
"The Commandant's Own" United States Marine Drum & Bugle Corps(マーチング・ドラムメジャー)で、ワシントンDCにあり、ホワイトハウスや大統領の面前で演奏する名誉を担っている。

 次いで海兵隊総本軍のクアンティコ基地に Quantico Marine Corps Band、太平洋総本軍の Pacific Marine Forces Band、そして第3レベルの海兵遠征軍の V MEF Band が位置する。その下位に T/U MEF 下の師団(MED)/航空団(MAW)と、予備軍基地の Reserve MEF Band や2つの新兵訓練所 Ricruit Camp Band が置かれている。

 さらに別格の軍楽隊音楽学校の The School of Music Band を併せて13の軍楽隊があるようだ。従って沖縄の V MEF Band は第3レベル(推測)だろうと思われる。HQのコンサート・バンドは音大卒級の士官バンドで定期的な軍事訓練は免除されているが、下位バンドは高校吹奏楽部卒の兵士/下士官クラスとなり、任期中は定期的な軍事訓練が課せられている。

 海兵隊バンドに応募しオーディションに合格すれば、新兵訓練を経て音楽学校に進み、終了すれば下位バンドに配属されるのだろう、一般兵士と同じく勤続年数と技能/品行で、1/2等兵から下士官の伍長/軍曹/曹長/准尉へ昇進する。そして、音楽学校で上級再訓練を受けて、順次に上位のバンドに配属異動していくと思われる。