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琉球絵巻「琉装・紅型」
 日本の内地に和装があるように、沖縄の伝統的衣装に琉装がある。 基本的には、気温の高い沖縄での生活にあうような和装のような帯を使わず、ウシンチーと呼ばれる腰あたりに細帯を締め、 その上から着物を着て合わせたところをつまみ、腰帯に挟んで着る。身分の高い女性の正装として、紅型で染色した生地を用いる。

 紅型(びんがた)とは、沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つで、14世紀の紅型の裂が現存しており、起源は13世紀頃と推定されている。 「紅」は色全般を指し、「型」は様々な模様を指している。琉球王朝時代は王族や貴族の衣装として染められた。 中国の吉祥文様を図案とし、当時の貴族階級(士族)の女性および成人前の男子の衣装として作成され、文様に衣装を身に着ける者への加護の意味が込められる。
   黄色地鳳凰瑞雲蝙蝠竹宝尽青海立浪文様紅型袷 黄色地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型縮緬袷 
黄色地梅桜楓雪輪手鞠文様紅型袷 黄色地松皮菱菊流水菖蒲文様紅型袷
緋色地鶴松皮菱流水菊文様両面紅型袷 4紅色地龍宝珠瑞雲文様紅型袷
白地牡丹尾長鳥燕鶴菖蒲文様紅型衣 白地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型衣

 紅型は王朝最高階級の王族や貴族、
高官の女性にのみ着用を限定されていた。
 尚真王代に階級制定が制定が行われ、
それに伴い男性のハチマキ(冠)の色や、
女性の紅型地色が決められた。
 

階級 職種 地位 冠色 紅型色
王族 現王族 宮家 赤五彩
按司 元王族 知事 黄緑
親方 上級 郡長
親雲上 中級 村長 薄紅
里之子
築登之子
有職 役人 淡青
無職
未成人
 
 
黄色地鳳凰瑞雲霞文様紅型紋沙衣




           

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