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よくできた曲で手を加える必要なし。音源をピアノからフォークギターに変更したら、森山良子の弾き語りを思い出した。 | なにしろ歌詞が11連(番)まであり、譜面の歌詞が複雑に入り組んでいる。 | |
♪さとうきび畑(楽譜通り) | ||
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この唄の歌詞は11連(番】もあり、基本歌詞の繰り返し部分に、各連で異なる詞が挟まれている。これらををまとめ変化のある部分を表形式にした; | |||||||
さとうきび畑 寺島直彦 作詞作曲(1967) | |||||||
連 | セクションA | セクションB | |||||
1 | ざわわ ざわわ ざわわ |
広いさとうきび畑は | ざわわ ざわわ ざわわ |
風が通りぬけるだけ | 今日もみわたすかぎりに | 緑の波がうねる | 夏の陽ざしの中で |
2 | むかし海の向こうから | いくさがやってきた | |||||
3 | あの日鉄の雨にうたれ | 父は死んでいった | |||||
4 | そして私の生まれた日に | いくさの終りがきた | |||||
5 | 風の音にとぎれて消える | 母の子守歌 | |||||
6 | 知らないはずの父の手に | だかれた夢をみた | |||||
7 | 父の声をさがしながら | たどる畑の道 | |||||
8 | お父さんて呼んでみたい | お父さんどこにいるの | |||||
このまま緑の波に | おぼれてしまいそう | ||||||
9 | ざわわ ざわわ ざわわ |
けれどさとうきび畑は | ざわわ ざわわ ざわわ |
風が通りぬけるだけ | 今日もみわたすかぎりに | 緑の波がうねる | |
10 | 忘れられない悲しみが | 波のように押し寄せる | 風よ悲しみの歌を | 海に返してほしい | |||
11 | 風に涙はかわいても | この悲しみは消えない |
以下は譜面が読める人が対象です; | ||
この曲は大変複雑で「さわわ」のフレーズAと、「今日もみわたす限りに…」のフレーズBが、繰り返される単純な構造だが、連(番)での文字数があわないため、ヤヤッコシイ譜面になっている。
最初のリピートで2連(番)目のAとBを繰り返し、てカッコ2に入り3連のA1/B1からストレートで、4連のA2/B2、さらにストレートでA3/B3、リピートでもう1度5連のA3/B3を繰り返し、
最初のA1へセーニョ1する。ここまで5連(番)を歌ったことになる。 セーニョ1でA1/B1の6連になり、D.S.Time Straghtでリピートせず、カッコ3に飛び7連のA2/B2からコーダ1の8連へ。8連はそれまでの単純リピート(譜割りでA1/B1〜A3/B3があるが)が、 重音でB(4)を2回繰り返すことになる。この重音のドラマチックな部分は詞を参照していただきたい。コーダ1をセーニョ2で冒頭に戻り、9連のA1/B1からカッコ4のストレートで、 A2/B2の10連に入りコーダ2の、11連エンディングへ。 11連のA5は盛り上げどころ、フェルマータやリットで情感たっぷりに歌い上げ、インテンポからまたリットで最後の仕上げ。 最後のアルページョで余韻を残し残照を味わう。 フレーズA/Bが5つもあり構成が複雑だが、詞を見ると判るように韻を踏んでいず、連(番)ごとの字数合わせの譜割りだ。たとえばA1/B1にも1/2連で字数があわず、4分音符と3連音符が混在している。 これを同時に演奏すると和声上衝突する。1連目は文字数から2分音符で、2連目は3連音符で演奏しなければならない。楽譜では歌詞と共に判別できるが、DTMではそうはイカない。 |
しかしながらヨワイ55年の音符生活で、こんな複雑な譜面は初めてお目にかかった。 ポンっ! と楽譜を渡された森山良子も面食らっただろう。 ローティーンからの進駐軍出入りで、楽譜より耳コピの進駐軍ジャズかじりでは、トテモじゃないがこんな複雑な譜面は読めなかっただろう。 せいぜいセーニョかカーポでコーダに飛ぶぐらい。たしかにボクも初めてのヤヤッコシさではあった。 DTMソフトでリピート1/2.3.4が認識されるか、D.S.1/2とCoda1/2が指定できるか、さらにはD.S.Time Streightは? DTMソフト(スコアメーカー)のメーカー、KAWAIに問い合わせたがむにゃムニャ、マニュアルでD.S.1/2/1.2と、 Coda1/2はわかって解決したが、D.S.Time Straightは解決せず、11連(番)が数連増えてしまった。 まぁ、それでもいィ、こっれほどの情感あふれる曲を、ホゝ納得できる仕上がりにできた(とおもう)ので、充足感に浸っている。 |