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 高知市の路面電車「土佐電鉄」は、地元では土電(とでん)と呼ばれているが、鉄道関係者では東京の都電と区別するため、『土佐電』と呼ばれている。 1922(T11)年に創業し合併統廃合を経て現在にいたる。

 路線はJR高知駅前からはりまや橋を経て、高知港に至る南北3.2km11停留所の「桟橋線」と、 はりまや橋から西の国道33号線/県道396号線を経て、伊野町まで11.2km34停留所の「いの線」、 そして、はりまや橋から東の国道32号線/県道195号線を経て、南国市の御免町まで10.9km33停留所の「ごめん線」がある。

 3路線の総延長は25.3kmで広島電鉄に次ぐ全国第3位、しかし広島の宮島線(専用軌道LRT)を除くと全国1。軌間は1067mmの狭軌で車両は13形式66両/編成で運用している。


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桟橋線(JR高知駅前-はりまや橋-桟橋5丁目)
JR高知駅前停留所
はりまや橋 ♪坊んさんが はりまや橋で かんざし買い 龍馬にごめんと いのる土佐電(駄句)
 
いの線(はりまや橋-伊野町)
高知城前
上町1丁目 上町5丁目
旭町1丁目 (JR土讃線)旭町駅前
 
ごめん線(はりまや橋-後免町)
菜園場町 宝永町
知寄町 文珠通
白太夫神社前の2000型
長崎 御免西町
 
はりまや橋十字平面交差点(全国唯一!)
はりまや橋交差点から西のいの線方向
 南北の桟橋線と東西のごめん/いの線が、平面交差する十字型で右左折ポイントのクロスは、全国唯一のユニークな形式をしている。
 高知駅前発いの町方面行きやごめん町方面行きは、はりまや橋で右・左折する。いの町方面からは高知駅前行きは左折して桟橋線に入る。
 ごめん方面からは桟橋線の高知駅前へは右折ポイントがない。ごめん線と伊野線は大半が相互直通で運行されている。
 ごめん線から桟橋線の桟橋車庫へ入庫は左折できるが、いの線からは左折し桟橋線に入り、渡り線を逆行して車庫に戻る。
 車庫から出庫していの線に入るのは左折、しかしごめん線方向へはポイントがないので、左折していの線に入り逆行して渡り線経由でごめん線に入る。
 全方向に上下線ともポイントを設置すれば良さそうだが、費用対運行効果で実現していないようだ。