フィラデルフィアはペンシルバニア州にあり、アメリカ建国来の古都(アメリカでは)。ここでも鉄道馬車から始まり、1889年に電化されたが1992年に廃止された。 しかし、2005年に一部の路線が再開され、現在14ルートが近郊から中心街に、放射状に流入してきている。そのほとんどの路線はダウンタウンの手前で地下に潜り込んでいる。

 今回紹介する市の中心街北部を東西に走る、ルート15番線「ジラール・アヴェニュー線」は、唯一地上部のみの路線で、遺産として旧いPCC(Ⅱ)カーを走らせている。 PCCは1940年前後に全米路面電車協会が、共通仕様を目的に設計した車両で、現在ではこことサンフランシスコ、ほかにしか残っていない。

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(西端のハーディントン~東端のポートリッチモンドまで、Street View で捉えた車両写真を並べただけです)
東端のポート・リッチモンドに上下線の方向転換ループがある
ルート15西起点のループ出口ですれ違う白いトラム、他の路線はほとんどがこのタイプの車両
 
なお、遺産路面電車によく登場するビンテージ車両は、主として Peter Witt車とPPC車がある;
Peter Witt車     ・ PPC