ウェールズはイギリスの南西部にあり、そのさらに北西部にアングルシー島とホーリー島がある。アングルシー島は岡山県ほどの面積で、その西側に狭い海峡を隔てて小さいホーリー島があり因島ほどの大きさだ。

 その大小の島に1本の鉄道が走っていて。北ウェールズ海岸線という。
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アリヴァ鉄道北ウェールズ海岸線 「ホーリー島&アングルシー島路線」
 この路線には各駅停車のアリヴァ鉄道と、全駅通過のバージン鉄道が乗り入れており、おのおのマンチェスターやロンドンに通じている。  アリヴァ鉄道は各駅停車ではあるが、事前にリクエストしなければ停車しない。ここでは終着のホーリーヘッド駅から画像を紹介している。
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ホーリーヘッド駅
 アイルランドのダブリン行きの高速船/フェリー埠頭に隣接、そのため乗降客が多く約6,200人/日。、ホーリー島の人口(約1.4万人)の90%が集中。島にはローマ時代からの旧跡が多く「聖なる島」といわれている
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乗り入れているヴァージン鉄道の列車
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スタンリー堤防
 ホーリー島とアングルシー島を隔てている狭いカフラン海峡の海中堤防
手前は新堤防で奥が線路と旧海中道路
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 旧堤防に線路が併設されており、道路との境目に石垣で隔たれている これは当時の道路を利用する馬車馬を驚かせないためという
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バーリー駅(最上段右のルート図では「谷」と翻訳されている)
 アングルシー島の最初の駅で小さな農村の無人駅、乗車は事前にリクエストを出さないと停車してくれない。乗降客は44人/日
 左上の手前の建物は信号所で駅舎はその奥(下の画像)
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 アングルシー島の東には狭い点で約250メートルのメナイ海峡によって、ウェールズ本土(ブリテン島)から隔てられていて、メナイ吊橋と、鉄道・道路併用橋のブリタニア橋が架かっている

 島の面積は約714k㎡で日本の岡山県ほどの大きさ、島にはいくつかの小さな町が散在して、人口は約68,000人だが一番人口が多いのはホーリー島のホーリーヘッド(同じ郡)

 後出のランファイルプル(Llangefni)は島の行政中心で、橋が架かるまではこの町が本土からのフェリー港であった
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ロスネイグル駅 農地のど真ん中で乗降客は44人/日
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wcl-Ty Cross Station3.jpg タイクロス駅
 農村の無人駅で乗降客は15人/日、リクエスト・ストップであり、車掌または運転手に合図を送らないと止まってくれない(⇓)
    This train stop on request only
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ボドーガン駅
 農村地帯の無人駅だが乗降客は146人/日
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ランファイルプル駅
 ランヴァイル・プルグウィンギル・ゴゲリフウィルンドロブル・ランティシリオゴゴゴ(グLlanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllysysogogogochーグルマップやウィキペディアでは和訳が違う) 名物駅で乗降客は51人/日
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wcl-Llanfairpwll Station2.jpg wcl-Llanfairpwll Station3.jpg
wcl-Llanfairpwll Station4.jpg wcl-Llanfairpwll Station5.jpg  イギリスで2番目に長い駅名として有名で観光客が絶えないのに、乗降客が少ないのはリクエスト停車駅で車での来訪が多いらしい
wcl-Menai Strait Bridge.jpg ブリタニア橋
 アングルシー島とイギリス本土(ブリテン島)を隔てる幅の狭いメナイ海峡に架かる鉄道/道路併用橋で、日本の瀬戸内大橋と同じ構造、長さ460m高さ40m
 アングルシー島とホーリー島を結ぶ海中道路とちがい、航路があるため北側の吊橋共々高さを確保している

 アリヴァ鉄道の北ウェールズ海岸線とヴァージン鉄道の西海岸本線は、ブリタニア橋を渡ってウェールズ側のバンゴール(バンガー)に至り、それぞれマンチェスター/バーミンガムやロンドンに向かう
 本土に住むアイルランド人らはホーリーヘッドからフェリー/高速船で故郷へ帰るため、遠距離の高速道より列車を利用するする方が楽だろう(ホーリーヘッドの乗降客は6,200人/日)
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