レーティッシュ鉄道 世界遺産線ストリートビュー・スライドショウ


 スイス「レーティッシュ鉄道」の世界遺産、「アルブラ線」は、同鉄道のメインラインであり、クールを出た後トゥシスから終点のサン・モリッツまでが世界遺産として認定されている。
 トゥシスからアルブラ渓谷を登り、アルブラ峠をアルブラトンネルで越えてエンガディン地方へ入り、ベーベルからはサンモリッツに至る。

 フィリズールの手前でアルブラ川はランドヴァッサー川と分かれるが、アルブラ線がこの分かれたランドヴァッサー川を渡る橋がレーティッシュ鉄道随一の名所であるラントヴァッサー橋である。

 この橋は全長141.7m、最大高さ65m、勾配20パーミルの6連アーチの石造橋であり、橋のティーフェンカステル側は急な斜面となっているが、フィリズール側はほぼ垂直の崖となっており、橋がランドヴァッサー・トンネルへ直接つながっており、橋が半径400mのカーブとなっていることと合わせて絶好の景観を生み出している。
 フィリズールから先はアルブラ川に沿ってさらに上るが、この区間はループ線等を多用して高度を稼いでいる。フィリズール駅近くでループ線1箇所、ベルギュン-ブレダ間ではオメガループ線2箇所とループ線とダブルループ線1箇所ずつが連続し、この区間は直線距離では約5kmであるが、線路長12.6kmで高度416mを登っている。

 ブレダ駅を過ぎるとすぐにアルブラ峠のトンネルに入る。開通時は狭軌世界最長のトンネルであり、現在でもアルプスを越える最も標高の高いトンネルであり、全長5866mでブレダ側約3000mが上り10パーミル、その先が下り2パーミルとなっている。アルブラトンネルを越えてベーベル駅でエンガディン線と分岐して、終点でありベルニナ線との接続駅で両線が並ぶ行き止まり式の駅であるサンモリッツへ至る。
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