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call her;
"Women's Satchmo"

New Orleans Street Musicians Family
"Doreen's Jazz Band"

ニューオーリンズのフレンチクォータで
ストリート・ミュージシャンとして活躍する
ドリーンズ・ジャズバンド
人呼んで「女サッチモ」!
 
 ドリーンズ・ジャズバンドは、1990年ごろからニューオーリンズの、フレンチクォーターで、ストリート・ミュージシャンとして活動しはじめたようだ。実に20年以上も演っているらしい。
谷口英治(Cl)と競演
 原田和典氏「Jazz徒然草」より;
 クラシック、ジャズ、ブルース等をフィーチャーする「トリニティ教会」(74 Trinity Place)のフリー・コンサート「Concerts at One」(木曜の午後1時から始まる)も相変わらず賑やかだ。僕が行ったときは“ドリーンズ・ジャズ・ニューオリンズ”がガンガンに観客を盛り上げていた。
 メンバーはドリーン(クラリネット、ヴォーカル)とローレンス(スーザフォン)のケッチンズ夫妻に、ウォルター・ハリス(ドラムス)。ドリーンはニューオリンズで“女性版ルイ・アームストロング”と呼ばれ、レーガン、クリントン、父ブッシュといった大統領の前でも演奏したことがあるという。このステージには実に興奮させられた。 ブルースをシャウトし、ジョニー・ドッズばりにブロウするドリーンの驚異的な音量と肺活量、体に楽器を巻きつけながらシンコペイトされたビートを絶え間なく繰り出すローレンスの重低音で有名な「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」。永遠に続くのではないかと思える躍動感! すばらしく心おどる音楽に出会えた喜びに、ついドネイションをはずんでしまった。  
 谷口英治氏「アメリカ、ジャズの旅」より;
 通りに出ると、ガタイのいい黒人女性クラリネット奏者がスーザホン(旦那さんでした)を伴奏にブルースを吹きまくっている。楽器が鳴りまくっていてサウンドも美しい。テクニックもすばらいしい。これはちょっとかなわんかも(汗)、と思うと同時にここは勝負しておかなければとも思い(笑)、共演を申し込む。吹いている時のおっかない顔とは正反対の優しい人懐っこい笑顔で「やろうやろう!」と迎えてくれた。
 手始めにブルースを一曲やった。こっちも本気だし、むこうも本気の「バトル」だ。プレイのなかでお互いに徐々に認め合い、尊敬が深まってゆくのが感じられる。「ドリーン、スーパー・ドゥーパーだね!(メチャ超絶ウマイね)」と言うと「あなたこそ!」。僕の取り巻きが「私たちみな彼のファンなの」と言うと「トゥー・モ・ピーポゥ(私たちも加えてね)」と。ニューオリンズの人々はとても謙虚で爽やかな感じがする。ああなんてすばらしい街なんだろう。古い町並みに切り取られた真っ青な空を見上げながら、ニューオリンズにいる幸せをかみしめた。

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