都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
リール(フランス)
(Wiki)
 リール(Lille)は、フランス北部の都市で、ベルギーと国境を接するノール=パ・ド・カレー地域圏の首府、ノール県の県庁所在地である。
 ヴァルタ川の氾濫による肥沃な平地に、川の蛇行部を要塞や街を築き、中世にはデュールと呼ばれる運河化された河川による、他の街との交易によって発展し毛織物の市が立つようになった。

歴史
 1304年から65年間、初めて国王の領地に取り入れられ、リールは三大主要都市の一つになる。1477年にリールはハプスブルク家に渡り、15世紀にはユグノー戦争、1555年のリール弾圧や宗教戦争でリールは占拠されかけた。
 1667年フランス軍に包囲・占領され、さらには1708年のスペイン継承戦争では、要塞が攻略されてしまい(リール包囲戦)、1713年までリールはヨーロッパ同盟の手中となった。リールの工業化は19世紀に始まるが、1914年10月から1918年までドイツに占領される。第二次世界大戦後はリール恐慌に直面し、1980年代以降はサービス業に眼を向けている。



 ヴァルタ川の東岸に大聖堂などを中心とする 円形の旧市街が築かれているのが 航空写真の緑のサークルで見て取れる 城塞は川の蛇行部に人口の運河を掘り島状とし、さらに5角型の内堀と城壁を巡らせている。