都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
マインツ(ドイツ)
(Wiki)
 マインツ(Mainz)はドイツ連邦共和国の都市。ラインラント=プファルツ州都。中世よりマインツ大司教の司教座聖堂の所在地であり、活版印刷の発明者ヨハネス・グーテンベルクの出身地でもある。
 マイン川とライン川の合流点に位置し河川交通の要衝である。そのためいくたびか深刻な洪水による被害を受けており、近年でも1995年に大規模な洪水被害があった。人口は20万人。

歴史
 紀元前1世紀後半、ローマ帝国が築いた軍事拠点が起源とされる。当初は周辺地域に集落が点在していたと考えられるが、ゲルマン人の侵入が激化する中で、それらが集結し市壁の建設が進められた。
 8世紀半ばマインツ司教が就任してから、ドイツの信徒全体を統括する首位大司教座の役割を担った。中世を通じてマインツ大司教はドイツ内での有力諸侯としての地位を保ち、1356年に選帝侯のうちの1人となった。
 1244年に都市マインツが都市特権を認められ、ライン都市同盟が結成された。
宗教改革に際してドイツ語聖書の出版を可能にした技術である活版印刷術は、マインツ出身のヨハネス・グーテンベルクの発明とされる。



 中央上の緑建物がローマ皇帝宮殿、そのすぐ上に城塞もある。右下の黄線建物が選帝侯宮殿跡。左下にも宮廷のような館があるが離宮だろうか…



 上の旧ローマ皇帝宮殿はローマ後期ルネッサンスの1653年に建造され、現在はグーテンベルグ博物館が置かれている。下は宮廷防御の城塞と思われる。





 選帝侯宮殿跡は1478年に要塞として作られ、1752年に選帝侯の宮殿として改築された。第一次大戦中は兵舎として使われ、第二次大戦の戦火で全焼し地中に埋もれたが、現在発掘が進められているようだ。