都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
ポルト(ポルトガル)
(Wiki)
 ポルト(Porto)はポルトガル北部の港湾都市。人口約26万人とリスボンに次ぐポルトガル第二の都市で、都市圏では約160万人を数える。
 大西洋に流入するドウロ川北岸の丘陵地帯に築かれ、河口に近い。リスボンの北300キロに位置し、ポルトガル北部の中心地である。

歴史
 ポルトの創設は5世紀より以前にさかのぼり、ローマ帝国時代からの港町に起源をもつ。だが、ローマ以前の名残であるシタデル(城壁)も旧市街の中心に残存している。ローマ時代ここに成立した王国が、ポルトガル王国となった。ポルトガルの名はこれに由来する。ポルトを含む一帯は、イスラーム勢力に占領されたこともあったが、12世紀フランス王の一族がこの地を奪回した。
 14世紀から15世紀にかけての大航海時代、ポルトで造船された船団は、ポルトガルの海軍の発展に大いなる貢献をした。18世紀から19世紀にかけて、ポルト港から特産ワインが、イングランドに盛んに輸出され、英語でポートワイン(ポルト・ワイン)と呼ばれて有名になった。1924年から1974年のファシズム政権を経て、1910年共和制革命により現在に至る。



 右の緑の館がボルサ宮、その右側に旧い城壁。太平洋に面した湾口に星形の砦がある。赤い線は有名な路面電車。



ボルサ宮(Palácio da Bolsa:パラシオ·ダボルサ=証券取引所宮殿)は、街の商業協会によって19世紀に建てられた新古典主義様式。横の聖フランシス教会は13世紀に設立された、聖フランシスコ修道院の一部だった。1832年火災で損壊した回廊教会を温存し、1841年商業協会に修道院の廃墟を寄贈した。建築工事は1842年に始まり宮殿の大部分は1850年までに完成した。宮殿の内部は1910年に完成し、見事にいくつかの芸術家によって装飾されている。



        左に火災で損傷した修道院が温存されている



          修道院の側面に路面電車の始終点がある。





 ローマの土台の上に建てられた12世紀の城壁の遺跡。1336年に開始され1376年に完成した。巨大な銃眼を持つ石の壁は、多くの要塞と四角塔で強化された。