都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
バルセロナ(スペイン)
(Wiki)
 バルセロナ(Barcelona)は、スペイン北東部に位置するカタルーニャ州の州都で、バルセロナ県の県都でもある。スペイン国内では首都マドリードに次ぐ第2の都市。地中海沿岸に位置する港湾都市で、フランスとの国境であるピレネー山脈から160km南に位置する。行政市としては約160万人の人口である。
 14世紀に建設された城塞を起源とする旧市街と、1859年の大拡張計画によって建設された、碁盤の目のように正方形の街区が並ぶ新市街からなる。

歴史
 紀元前20年ごろローマ人が植民都市を建設したことが、今日のバルセロナの起源となった。前4世紀にはローマ人がこの町を、現在の市庁舎中心とするローマ軍の宿営地に作り替えた。ローマ人の都市計画の名残は、旧市街に今も残る城壁の破片に見ることができる。
 その後12世紀に入ると中世都市として囲壁を新しくめぐらし、活気ある港町に変身していった。1701年から1714年のスペイン継承戦争の間に包囲戦が3度行われ再び荒廃した。スペイン内戦後1939年にフランコの恐怖政治と抑圧が続いたが、1970年代の反政府運動と独裁者フランコの死去で文化的活動の中心となり、今日のように繁栄する都市となった。





 モンジュイック城はフランコ圧政時代に市民の反乱を押さえつけるため、市街に向けて大砲を打ち込み政治犯の監獄として使われた。現在は改装され博物館となっているが、まだ見せたくないものが残るのか、航空写真ではモザイクがかかっている。