都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
ドレスデン(ドイツ)
(Wiki)
  ドレスデン(Dresden)は、ドイツの東の橋ザクセン州の州都であり、エルベ川の谷間に位置している人口51万人の都市。川沿いの平地に開けた町でチェコとの国境まで30キロメートルほどに位置する。陶磁器の町として有名なマイセンまで約25キロメートルと近く、エルベ川を通じて交通がなされてきた。

歴史
 ドレスデンは1206年にドレスデネという名称で歴史に現れている。1350年にはエルベ右岸の地区が「古ドレスディン」という名称で現れ、1403年に都市権を与えられている。これが現在の新市街でエルベの右岸と左岸は、1549年まで別の町として扱われていた。 
 ドレスデンが最も発展したのは街をを代表する建築物となっている、ツヴィンガー宮殿が1711年から1728年に、後期バロック様式によって建立されたころである。また市の中心部では1726年に聖母教会も建築が開始されている。 1806年に神聖ローマ帝国が解体し、ザクセン王国が成立した後はドレスデンはその首都となった。
 第二次世界大戦では徹底した爆撃にあい、市内中心部はほぼ灰燼に帰した。戦後は東ドイツ領となり工業都市として発展し、東部ドイツ有数の大都市との成長した。
 1990年の東西ドイツ統合後、歴史的建築物の再建が推進され、廃墟のまま放置されていた王妃の宮殿が再建され、高級ホテルに生まれ変わったほか、同じく瓦礫の堆積のままの状態で放置されていた、聖母教会の再建には瓦礫から掘り出したオリジナルの部材をを活用し、可能な限り元の位置に組み込む作業は「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」と評された。





 ツヴィンガー宮殿はバロック様式の宮殿で中庭に庭園を有する。現在はドレスデン美術館の絵画館として利用されている。城はもともと市の城壁を拡張した際に、以前の古い城壁と新しい城壁の間に生じた場所を意味する。12世紀に形成されたドレスデンの城壁は15世紀に拡張されるが、その際に生じた新たな用地がツヴィンガーと呼ばれ、1569年に入ると城壁の整備が開始され、1719年に宮殿の落成が祝われ、ドイツバロック建築の傑作と言われれた宮殿が完成した。
 第二次世界大戦におけるドレスデン爆撃で、ツヴィンガーの建築群は大きな被害を受けた。戦後、損害が調査され補修が開始されて、1963年にはほぼ戦前の姿を取り戻した。