都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
チェンストホヴァ(ポーランド)
(Wiki)
 チェンストホヴァは、ポーランド南部シロンスク県の都市。ヴァルタ川西岸の丘陵地に立地している。 市は聖パウルス派修道院で黒い聖母を祀るヤスナ・グラ修道院で知られ、毎年1千万人もの巡礼者が世界各地から集まる。

歴史
 チェンストホヴァの村ができたのは11世紀で、1382年にヤスナ・グラ修道院が建てられ『ヤスナ・グラの聖母』を受け取った。17世紀になると修道院は要塞となり1655年にヤスナ・グラ包囲戦で立て籠もる場所となった。
 ナポレオン戦争の1807年にワルシャワ大公国の一部となり、1815年のウィーン会議からはポーランド王国の一部となった。第一次世界大戦中はドイツ軍に占領された後の1918年、新たに生まれたポーランド共和国の一部となった。
 1939年に町はナチス・ドイツに占領され、ユダヤ人のゲットーが創られた。第二次世界大戦の間およそ45,000人のユダヤ系住民がドイツ軍に殺害された。チェンストホヴァが赤軍に解放されたのは1945年であった。



 地図や航空写真からは要塞化した修道院を中心に、旧市街が擁壁に囲まれている様子は伺えない。市民は四周に砦を張り出した修道院に立てこもって、外敵と戦ったのであろう。





   
      左:ヤスナ・グラ修道院 右:黒い聖母(チェンストホヴァ市公式ウェブより)