都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
クラクフ(ポーランド)
(Wiki)
 クラクフ(Krakow)はポーランド南部にある都市で、マウォポルスカ県の県都。ポーランドで最も歴史ある都市の一つであり、17世紀初頭にワルシャワに遷都するまではクラクフがポーランド王国の首都であった。ポーランドの工業、文化の主要な中心地でもある。ヴィスワ川の上流に位置し、市街地はヴァヴェル城を中心としてヴィスワ川両岸に広がっている。人口は約75万で、これはワルシャワ、ウッチに続く第3の規模である。

歴史
 クラクフの歴史はポーランド王国の成立以前にまでさかのぼり、10世紀には正式にクラクフにおけるポーランド王国の主権が確立し、首都機能がポズナンからクラクフに移ってからは、ポーランド最大の都市として発展していった。16世紀より徐々に王国の中心はワルシャワへと移行していき、17世紀初頭には正式に都がクラクフからワルシャワへと遷された。そうした中、17世紀前半の三十年戦争、18世紀前半の大北方戦争に巻き込まれ国土は荒廃し、クラクフもこの混乱に巻き込まれた。
 18世紀後半には3度のポーランド分割によって国家自体が消滅し、クラクフはオーストリア領ガリツィアへと組み込まれることになった。第一次世界大戦を経て、1918年にポーランドが独立を果たしポーランド第二共和国となった。第二次世界大戦に際してドイツ軍の占領を受けた。1945年に代わってソ連軍が支配下においた。





 旧市街を取り巻く緑の回廊を市街電車が走っており、旧市街の南端のヴィスワ川の畔にヴァヴェル城が睨みを利かしている。旧市街の北端にも防護の要塞があり、その郊外にも防塁がいくつかあるが、それらは近世のものと思われる。