都市の城壁・城郭シリーズ
世界の路面電車「線路地図」作成から派生したコンテンツ
カールスルーエ(ドイツ)
(Wiki)
 カールスルーエ(Karlsruhe)は、バーデン=ヴュルテンベルク州に属する人口は約28万人の都市。ドイツ連邦共和国の連邦憲法裁判所や、連邦裁判所の所在地としてドイツの「司法首都」となっている。
 ライン川の近くに位置する工業都市で、ライン川とは運河で結ばれている。南にはシュヴァルツヴァルトが広がりフランス国境に近く、最も近い所で約10キロ。

歴史
 街の名称の由来はカールス伯の休息所(ruhe)である。カールとは18世紀のバーデン=ドゥルラハ辺境伯であるカール3世にちなんだものである。もともとカール3世の居城は、中世的な町ドゥアラッハにあったが、その5キロほど西にある森に居城を移し、周囲に近代的な都市を建設しようと、1715年に宮殿の礎石を置いた。これが都市カールスルーエの誕生とされている。
 街は宮殿を中心に道路網が放射状に伸びる都市計画で、格子状道路網を有するマンハイムと並んでドイツのバロック都市として有名である。この道路網は輝く太陽の光線を示すものである。宮殿の近くでは町が南側に扇形に広がっているので、扇都市とも呼ばれている。
 第二次世界大戦では甚大な被害を受けたが戦後に復興した。復興にあたっては宮殿を中心に広がる放射状道路網が尊重されている。1970年代に大規模な都市再開発が行われた際も、選定された案は放射状道路網を尊重したものであった。



   中央の円の中心がカールスルーエ宮殿、右に旧居城(現音楽大学)





             上は南正面側、下は北の広場