title.jpg  オランダの憲法上の首都アムステルダムは、100km 以上の運河と約90の島々、そして、1500もの橋から成り立っていて、「北のヴェネツィア」と称されている。
 3つの主要な運河であるヘーレン運河 (Herengracht)、プリンセン運河 (Prinsengracht)、ケイザー運河 (Keizersgracht) は、アムステルダムの旧市街を環状に取り囲んでいる。

 運河いずれもオランダが黄金時代を迎えていた17世紀に掘られたもので、都市の周りを同心円状に巡っている。 それらは「グラクテンゴルデル(運河のガードル)」として知られ、主要な運河沿いには実に1550もの記念建造物群が存在している。


 外縁の(外)シンゲル運河よりも内側にある運河群は、その運河に沿って均質的な建造物群が並び、オランダ黄金時代の優れた都市計画を今に伝えている。 17世紀の環状運河地区は、2010年に「アムステルダムの歴史地区」としてに世界遺産に正式登録された。

 登録対象となっているのは、外側からプリンセン運河、ヘーレン運河、ケイザー運河、内側のシンゲル運河の4運河とそれに沿う街路である。

 シンゲル運河は、中世のアムステルダム旧市街を取り囲んでおり、1480年から1585年にはアムステルダムの外堀にあたっていた。 それ以前の旧集落は旧協会とその堀と、王宮の北側に建つ新教会の堀(限シンゲル運河)に囲まれた狭い干拓地で、双方の堀は城壁の名残りである。
 
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 本コンテンツでは世界遺産の緩衝地帯となっている「旧協会運河」と、遺産指定のシンゲル/ヘーレン/カイゼル運河/を、船上からのStreetView画像を中心に採り上げた。 プリンセン運河はStreetViewがサポートとされていない区間があり割愛した。  なお、画像の並び順はVier撮影の舟の進行方向順とした。(船尾側にはスタッフや舟が写り込んでいるため)。 旧協会運河とシンゲル運河/カイゼル運河は北側から、ヘーレン運河は南東から舟が北上しているので、画像の方向がが逆方向になっている。
 
カイゼル運河   ヘーレン運河   シンゲル運河   旧教会運河